東川篤哉の短編集「探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて」
東川篤哉の短編4作を収める短編集,「探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて」。
日本一の探偵を父に,世界一の探偵を母にもつ10歳の少女アリサ。父親が事件で地方に行っている間,子守りを頼まれた便利屋の橘良太31歳。
橘良太がこのロリータ服の少女と一緒に遭遇した事件の謎を解く,・・・のではなくて,少女が謎を解き,良太が高校時代の同級生,長嶺勇作刑事に謎解きを話し,長嶺刑事は首をかしげながらもすっかり良太が名探偵だと思い込むという展開です。アリサは謎解きだけではなく,最強の顔面キックで,犯人をやっつけます。
コミック版もあり,むしろその原作のラノベという味わいのユーモアミステリですが,東川作品のいつもどおり,内容はしっかり本格推理しています。
私は面白く読みました。
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