北朝鮮が5度目の核実験実施
9月9日,北朝鮮が5度目となる核実験を行ないました。広島の核爆弾よき規模が大きく,もちろん北朝鮮としても過去最大といわれています。
北朝鮮には,朝鮮戦争の終結が行なわれていない事,つまり現状はまだ米国と戦争状態にあり,平和協定を結んで米国との戦争を終えて米国が北朝鮮へ攻め込んでこない事を確実にしたい,しかしそうならないのなら核開発を急いで力を付ける事,そしてそれを背景に交渉力を付ける事しか無いではないかという,一種の核開発を行なう大義名分があるわけです。
米国は,核開発を放棄すれば平和協定締結交渉の机に付くと言っている状態です。
この「鶏と卵」状態が続き,その間に見くびっていた北朝鮮の核技術・ミサイル技術は確実に進歩しているというのが現状です。
この北朝鮮の核開発を行なう為の費用は,中国から出ています。といっても,中国政府があからさまに出しているわけではなく,中国と北朝鮮の民間貿易の結果として北朝鮮は核開発費を得ている。
今回の安保理の非難声明の様に,国際社会が北朝鮮を非難する事は重要ですが,本来,主となる関係者は,当事国北朝鮮と米国と中国です。この3者の間で均衡が崩れて,北朝鮮を牽制する方向に向かわなければ,このまま北朝鮮の核開発が進んでいく事でしょう。北朝鮮と米国の関係が今の状態から変化するとは考えずらく,キーとなるのは中国だといえるでしょう。
今回中国が声明を出し,北朝鮮を公式に非難していますが,3者の均衡が崩れる萌芽なのでしょうか?
ところで,北朝鮮の一般の国民はどう思っているのでしょうね? 国に対する信頼や祖国愛がなければ核実験成功も喜べないと思いますが,今回の成功を心底喜んでいる人はどのくらいいるのでしょうね?
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