東川篤哉の短編集「探偵部への挑戦状」
最近書店を覗くと,東川篤哉の「探偵部への挑戦状」という本が平積みしてあります。探偵部シリーズの最新作かと思い手にとってみると,なんだか読んだ覚えのある題名が並んでいる。
この11月の新刊である文庫本,以前単行本で出た本の文庫化という事の様です。それならば,このブログで紹介していたかなと思って調べたら,紹介していない様ですね。
この作品,東京郊外の鯉ヶ窪学園探偵部副部長,霧ヶ峰涼クンのシリーズです。
収録されている短編が全7作。体育祭,学園祭,卒業式(霧ヶ峰涼は2年生だからまだ卒業しないが),それらのお決まりの学校行事で起こるちょいと不思議な事件。それを解くのが霧ヶ峰涼・・・といいたいところですが,実際は探偵部顧問の先生やUFO好きの地学女性教師など,他の人達です。霧ヶ峰涼は語り手です。語り手は決して事件を解決しないというのが,シャーロック・ホームズ以来のお決まりですからね。
殺人事件の様な重大事件は起こりません。渡り廊下で何かに殴られて倒れていた陸上部部長。そこに至る校庭の足跡は発見者の3人だけ,渡り廊下の両側の校舎への扉は施錠されていたという不可能犯罪。被害者と犯人は何処から来て何処へ去ったのか? 霧ヶ峰が目撃した瓢箪池畔の事件。生徒が鈍器で殴られたように見えたのに,傷は切り傷。いったいどんな凶器? 探偵部のライバル,ミステリー研究会の大金うるるから突きつけられた探偵部への密室殺人事件を解けという挑戦状,などなど。
どれも短い短編にふさわしい軽い事件。でも謎があり解決がある。
これだから東川篤哉はやめられない。
このシリーズの短編集は,「放課後はミステリーとともに」というのが,今回の「探偵部への挑戦状」の前にあります。この前作も今回の短編集もKindle化されており,私はKindle版で読みました。
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