東側篤哉の「学ばない探偵たちの学園」
先日は短編集「探偵部への挑戦状」を紹介した<東側篤哉の鯉ヶ窪学園探偵部シリーズの長編,「学ばない探偵たちの学園」を紹介しましょう。
このブログではすでに長編第二作「殺意は必ず三度ある」を紹介しています。今回の作品は鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ初めての作品です。
探偵部の3年生,多摩川部長と八橋に騙されて入部した2年生,赤坂通クン。赤坂クンの語りで話が進みます。
芸能部のある鯉ヶ窪学園に潜入した盗撮カメラマンが窓のある密室で殺害されているのが発見されました。窓があってもその外は雨降り後の柔らかい土で,足跡は一切ありません。さらに意味ありげに「振り子・・・」とつぶやいた音楽教師が自宅で死んでいるのが見つかります。自殺とも殺人ともとれますが,殺人だとしたらこちらも密室殺人です。
殺人はもう一つありますが,謎があるのは前述の2件です。
この不可能犯罪に探偵部はいかなる回答をだすのか? と言っても,結局事件を解決するのは探偵部顧問の生物教師石崎という事になります。
密室のトリックは現実的にはどう?というものですが,私としてはこのような推理小説が大好きです。
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