車の自動運転
2月9日付けで国交省から自動運転に関するプレスリリースが出ました。
「自動走行に係る車両について、公道実証実験を可能とするため、ハンドルやアクセル・ブレーキペダル等の保安基準を緩和できることとします。これにより、これら装置を備えない車両についても、速度制限、走行ルートの限定、緊急停止ボタンの設置といった安全確保措置が講じられることを条件に、公道走行が可能となります」という内容です。
それ自体は車の自動運転に向けて前向きな対応で,それはそれで結構な事だと思います。
しかし私は,自動運転については,今盛んにIT企業や自動車メーカーで研究されているような,車をロボット化し,勝手気ままにそのロボットがその意思で動き回る自動運転方式は,(将来少しの間使われるかもしれませんが)究極的にはそうはならないのではないかと思っています。
線路はありませんが,あたかも線路があるかのごとく道路上のある決まったルートをたどり(といっても一つの道路にたくさんの線路が設定されている),それは道路に埋められた鉄道のATO(自動運転装置)のように,あるいは道路近傍の照明ポールなり建物なりから,あるいは衛星から,あるいはひょっとすると本物の衛星,月から,車に指令が来てコントロールされる。追越なども車側の判断ではなく集中的に交通を制御するコントロールセンターの判断で適切に判断される。
それならば,車側の運転装置には,直近の障害物(人や物,他の車自身)に反応して車を安全にストップさせる機能程度があればいい。
目的地までの面としての交通はコントロールセンターで全て把握され,目的地までその時々で最も適切なルートが選択される・・・。
個々の車を全てロボット化するのと,コントロールセンター方式と,どちらがお得なんでしょう?
今一生懸命IT企業は車のロボット化自動運転に向けて投資を続けていますが,さて将来的にそんな自動運転システムが主流になるのでしょうか? すくなくとも,都市部は集中コントロール方式が合理的なのではないかと思っています。
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