丸井が在庫を持たない体験ストアを拡大
月賦百貨店をルーツにもつ丸井グループが,商品サンプルだけを置き在庫を持たない婦人靴の「体験ストア」を拡大するというニュースがありました。
店舗にはサンプルだけを陳列して顧客に自由に試し履きしてもらうもので,購入は店頭の専用タブレット端末から行い,商品は自宅へ無料配送するというものです。
13年も前になりますがこのブログで,書籍のネット販売について,書店はネット販売のショーウィンドウになるという記事を書いた事がありますが,まさにそれの靴屋版です。ネット販売が主体で,そのネットで売っている商品のショーウィンドウ,商品を試す場として店舗が存在する。そんなビジネスモデルです。
私も書店では,「何か面白いものはないかな」と本を探し,面白そうな本を見つけたら「電子書籍になっていないかな」とスマホで検索します。丸井の試みは,そんな形を積極的に取り入れた店舗というわけですね。
書店でも何年か前に,店頭で電子書籍を購入して,それが店の売り上げになるというビジネスモデルを試みるという話があったと思います。このときは「スマホから本を買えるのに意味ね〜」というのが大方の評価だった様に思いますが,私のように,店頭で本を見つけ,スマホで電子書籍を注文する人がいる以上,そんなビジネスモデルもありだと思いました。丸井の試みも,同様のビジネスモデルですね。
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