埼玉県高本の日本セメント専用線跡の一部が遊歩道になっていました
以前埼玉県の東武東上線高坂駅から分岐する日本セメント専用線跡の記事を書きました。高坂と高本のセメント用粘土採掘場所を結ぶ専用線です。その高坂駅側半分が「まなびの道」として整備開通したと聞いて行ってきました。
高坂駅の北,東上線に沿った所からまなびの道が始まります。上の写真で,左上の最初の写真がそのまなびの道の始点です(写真をクリックすると,拡大します)。右側を東上線が通っているのですが,分かり難いですね。ポールに「2.8km 化石と自然の体験館」とありますが,現在の「まなびの道」はここから1.1km程で,この体験館に遊歩道だけを通って行けるわけではありません。
その右の写真は,以前の記事に整備前の写真が載っていたのと同じ所で,道路を超えて遊歩道は左にカーブし,奥の林の中に消えていきます。遊歩道の復員は4m程,右側半分は自転車用,左側半分が歩道です。自転車用はさらに2分され,上りと下りの車線に別れています。
その右の3枚目の写真は,その林の中を通る部分です。次の写真は林を抜けて,右側に自動車が走っている道路が寄り添ってきます。県道344号線です。
次の写真も344号線に沿った部分です。以前の記事の最後にGoogleStreetVewの写真を掲載しましたが,その写真に写っていた白い建物が前方に見えています。やがて遊歩道は左にカーブし,県道344号線を離れていきます。6枚目の写真の区間です。
やがて前方に丘が見えてきて,遊歩道は右にカーブしていきます。7枚目の写真です。そして8枚目の写真が今回の整備区間の終わり部分です。廃線跡はさらに前方の駐車場に続いていきます。この部分は東松山市の所有でなく,民有地の様ですね。駐車場の先で廃線跡は市道を斜めに横断し,さらに私有地として続いていきます。そしてやがて関越道を斜めに渡る下の写真の場所に至ります。かつてここに葛袋3号橋という橋が架かっていて,貨物列車がその橋を渡っていました。現在では関越道の両側に橋の痕跡だけが残っています。そして貨物線は途中駅であった葛袋駅に至ります。現在葛袋の粘土採掘場は,現在では産業団地になっています。
このまなびの道,東松山市の計画としてさらに先に伸びるらしいです。産業団地からかつての高本駅,現在のゴルフ場入り口まで,遊歩道になりそうです。この区間は山の中腹を行く区間で,コンクリート橋や鉄橋があり,本当はこちらの方が興味深い区間です。その時,途中の民有地の部分はどうなるのでしょうね。
以前レポートした様に,高坂駅北側で左にカーブしながら林の中に廃線跡が消え,そして県道344線を走る車からにその廃線跡を見る事ができ,やがて道路から離れて左に消えていく。林に消えた後や道路から離れた後は,廃線跡がどんな所を通っているのだろうと気になっていたのすが,今回その部分が公開されたわけで,暑い中ではあったものの,大変興味深い廃線探訪になりました。
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