ロヒンギャへの迫害?
ミャンマーの少数民族,ロヒンギャへの迫害が世界的に問題になっています。またそんな中で,ミャンマーの国家顧問兼外相であるスーチー女史に対する風当たりも強くなっています。ロヒンギャ迫害に対して何も行動を起こしていないというわけです。
しかしながら,ロヒンギャがミャンマーで疎まれることについては,仏教国ミャンマーでのイスラム=ロビンギャという宗教問題もあり,それから派生したイスラミックテロ問題もあります。第二次大戦当時,日本軍が仏教徒に対して武器を与え,イギリスがロヒンギャに対して武器を与え,ビルマ国内での対立を煽った事が今に尾を引いているという事もあります。
我々日本人が外面的,一般的な判断だけで,またほんの一部を切り取った迫害ビデオなどを見ただけで,軽々にコメントできません。
上でリンクした記事には,英国ガーディアン紙の「ノーベル賞を取り上げろ」という感情的なコラム記事の事が書いてありますが,「ガーディアン」の記者はイギリスもこのミャンマーでのロヒンギャ差別の引き金に関わっていることを知っているのでしょうか。日本もまたイギリスと同様,ロヒンギャ差別の引き金に関わっているのです。
この問題は根が深く複雑で,スーチー女史からノーベル賞を剥奪せよなどと能天気なことを言って済むような問題ではありません。
(写真は,フリー写真素材サイト「足成」より。ミャンマーの風景。)
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