二階堂黎人の「巨大幽霊マンモス事件」
二階堂黎人の「巨大幽霊マンモス事件」は二階堂蘭子シリーズです。
ミステリー好きが参加する「殺人芸術会」月例会で,おなじみのシュペア老人が出題した事件。1920年の出来事。時代は第一次世界大戦が数年前に終わり,ロシアでは白軍が赤軍と争っていたが,その敗北がほぼ明らかになっている時代です。
当時ドイツ軍人であったシュペア少尉が白軍の砦「死の谷」へ派遣される。「死の谷」への物資補給のための「商隊」に身分を隠して合流しての旅。その旅の途中に立ち寄った館で起こる二件の密室事件。そして死の谷には絶滅したはずの巨大なマンモスが居た。
密室とマンモスの真相は? それを二階堂蘭子が解決する安楽椅子探偵潭です。
マンモスの真相はSF的。二階堂黎人的と言えるでしょう。本格ミステリーを読むというより,物語をたのしむつもりで読んだ方が,よりたのしめるでしょう。
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