なんで保育士の給料は低いと思う?
元ライブドアのホリエモン,堀江貴文さんが,「なんで保育士の給料は低いと思う? 低賃金で負の循環」という新聞記事に対して,ネットで「誰でもできる仕事だからです」とコメントして炎上した事件がありました。
それに対して,堀江氏がさらに真意を説明しました。曰く,「保育士は誰でも(やろうとしたら大抵の人は)出来る(大変かもしれない)仕事で,大変だから給料が高くあるべきってのは間違い」。
これは確かに分かります。大変だが自分でできないこともない仕事は,費用が高くなると自分でやってしまう方向に傾く。例えばの話,他人にやってもらう間に働こうと思っても,賃金よりも高くつくようになったのでは,働かずにその仕事を自分でやったほうがいい。だからそんな仕事は安くせざるをえない・・・というわけです。
それはよくわかります。介護などもそうかもしれませんね。最近は日々のオカズの宅配がありますが,それもそうかもしれません。
私の祖父母以前の時代にはなかった,または一般的ではなかったサービスです。何故一般的ではなかったかというと,ほとんど皆自分でやっていたからです。当時だってその仕事は大変だったはずですが,自分でやっていた,つまりやろうと思えば自分ででる仕事だという事です。
オカズの宅配サービスに似たものとして,一流シェフのケータリングサービスがありますが,高いお金を取るにはそのような付加価値が必要なのです。保育の分野では,親が自分でできない幼児の英語教育などがそんなサービスになるのでしょうか。
いずれにしろ,祖父母の時代以前には自分でやっていた「誰でも(やろうとしたら大抵の人は)出来る(大変かもしれない)仕事」は,値段を高く設定できない宿命がある・・・,構造的に金額を高く設定できないサービスだというわけです。だからそれに従事する人の賃金も押さえざるをえないという事になります。
社会的にそれらのサービスが必要ならば,公的な支援を入れるか?という話にならざるをえません。そんな宿命を負っているわけです。
| 固定リンク
コメント