EVは世界のどの国でも通用するのか?
中国,EV最強国へという記事がありました。ニューヨークタイムズの記事です。また,車はEVシフト,世界はEUシフトという記事もありました。
中国の場合,そもそもガソリンエンジン車では外国車にかなわないからという理由もあるのでしょうが,広い国土の津々浦々,地方にまでガソリンスタンドを設置してそこにガソリンを配達する困難と,電気を配達する困難を比べれば,電気は遥かに容易でしょう。そもそも人が住んでいる限り電気は必要で,電気を送る設備を設けた上,さらにガソリンスタンドを設置するより,電気だけを送ってそれを使って車が動けば,それにこした事がありません。
中国だけでなく,今電気が国中に行き渡っていない国,例えばインドなどでも,電気の他にガソリンスタンドを設置する必要のないEVは,将来の車の選択としては賢い選択だと思えます。
まあ,CO2とか中国が気にしているスモッグの元などは,原子力か水力か太陽光や風力を使わない限り(といっても,莫大なEVの電力をまかなうなら,原子力か火力に頼らざるを得ないでしょうが)電気を作る為に排出する事になり,国全体としてEVが優れているとはいえないでしょう。
ほぼ国中にガソリンが行き渡り,電気もいき渡っている日本などの国では,果たしてEVが何かの理由で有利であるかどうか疑問です。むしろHVの方が適している様な気もします。
しかしHVが増えて,燃費が改善されて,ガソリンが売れなくなって,ガソリンスタンドが廃業して,近所にガソリンスタンドが無くなる事は将来的に考えられるので,そうなれば必然的にEVを使わざるを得ない事になるかもしれません。
| 固定リンク
コメント