エドワード・D・ホックの「ニック・ベルベット」シリーズ
エドワード・D・ホックの「ニック・ベルベット」シリーズは,既にハヤカワ文庫で読んでいますが,創元推理文庫から「怪盗ニック全仕事」というシリーズが出版されており,ここら辺で系統的に読んでみるのもいいかなと思って,電子書籍版を購入して読んでいます。
ニック・ベルベットは2万ドルの報酬(後に3万ドル)で価値のない物,誰も盗もうとしないものを依頼により盗む泥棒です。依頼された物件は,動物園のトラ,プールの水,映画の小道具である買えば1ドルもしないおもちゃのネズミ,ビルの壁に掲げられた真鍮の文字,などなど。
この作品に対する興味は,それらの奇妙な物をどうやって盗むのかという興味,それと依頼者はなぜそんなものを盗ませようとするのかという興味の両方があります。前者については怪盗ニックに対する興味,後者については探偵ニックに対する興味という事になります。
ホックの代表作,サム・ホーソーンシリーズやサイモン・アークシリーズとはまた違った興味に彩られた作品群で,はっきり云っておもしろいwww。
現在このシリーズは,創元推理文庫で四冊出版されています。
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