中国人の目に英国が「衰退した貧しい国」と映る?
ネット上に「中国人の目に英国が「衰退した貧しい国」と映る理由」という記事がありました。
曰く「都市部は物価が高い割においしいものがない。地方都市には美しい庭を持つ家が多いけれど、お金がないから"庭いじり"くらいしかできないのでは?」「中国人からすれば英国は『富国』ではなくて『腐国』だ」「イギリスに嫁いだ妹の家は,夫の実家を上回る貧しさだった」・・・。
まあこれは,価値観の違いもあるでしょうね。
100年たっていなければ家ではないという英国。キラキラゴテゴテと飾り立てない家の中。以前ショーン・コネリーが若かった頃,誰だか忘れたが同年代のアメリカ人俳優と比較して,アメリカ俳優の若作りと英国人俳優ショーン・コネリーの実年齢より老けてみせるかっこよさを語る記事を映画専門誌で読んだことがあります。
中国のいけいけどんどん,真新しい建物,キャピキャピ感は確かに英国にはないですが,おそらく大英帝国の最盛期でも英国にはそんな感覚はなかったのではないでしょうか?
まあ,貧しく見えるというのは,英国に限らずはヨーロッパはだいたいそうですがね。
その昔,日本の高度成長期に「黄昏のロンドンから」という本がありました。ロンドンに暮らす日本人夫婦の奥さんが書いた本で,当時のイギリスの斜陽ぶりを高度成長に涌く日本と比べて述べた本で,まさに今回の中国人がイギリスを見たのと同じ様な感覚で書かれています。「中国人の目に英国が衰退した貧しい国と映る」という今回の記事,つまり現在の中国人の英国に対する見方というのは,まさに日本人がその昔通ってきた道だという事ですね。
(イラストは,フリーイラスト素材サイト「いらすとや」より。)
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