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2018/01/15

打木村治の「天の園」6巻全部読了

Tennosono3

 先日から紹介している打木村治の「天の園」。このほど第3部を読み終えて,これで6巻全部を読み終えました。
 第1部は肉親の死など重い話が続き,第6部は主人公保の進学に関する保自身の屈託や周りの大人の動きが多く描かれており,やはり3部〜5部,つまり保の尋常小学校3年生〜5年生の時代,仲間の子ども達との遊びが多く描かれる巻が読み易く面白かったという印象です。もちろん小学生6年間の人生の中で,そのような屈託やクセのある大人との交わりも必要でしょうが。
 下の図は,第一部の冒頭に載っている「天の園」の舞台,唐子村の地図です。現実の東松山市唐子地区と道路など同じで,現在の地図と対応させる事ができます。都幾川のオトウカ橋は現存しますが,あと2つの橋,ウマ橋とコンニャク橋は今はありません。しかし古い地図(明治時代の今昔マップ)を見ると,2つの橋は確かに存在していた様です。コンニャク橋というのは,いわゆる沈下橋(水量の多い時は橋全体が水流中に沈み,表面を流れる材木などが橋の上を通過して橋脚にぶつかって損傷する事を防ぐ構造の橋)を示す一般名詞で,沈下橋の事を各地でコンニャク橋と呼んでいた様です。
 上の今昔マップの1928年〜の版を見ると,現在の唐子中央公園の位置に「文」のマークが見えます。保が通った唐子尋常小学校です。第1部の地図では,唐子神社と新校舎の位置関係がちょっと微妙で正確でない様ですが,この新校舎がまさに現在の唐子中央公園であった事が分かります。現在の唐子小学校は,近所の少し離れた位置に移動しています。
 この第1部の地図は,道路が現在の唐子地区と同じなので,馬橋本家(現実には馬場家)や野島牛舎の位置など,現在の地図と照らし合わせて現地訪問する事もできます。

Karakomura

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