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2018/05/21

中国で自動運転新都市を建設か

Jido_unten 国家主席肝煎りの未来都市で,個人の乗用車を世界で初めて全て自動運転にする都市を建設するという報道がありました。北京から南西約100キロメートルの河北省の農村につくり,その規模は,東京都に匹敵するとの事です。自動運転だけを狙ったわけではなく,次世代の先端技術を活用したスマートシティーを目指すそうです。
 これは都市としてすばらしいとは思うのですが・・・,
 自動運転の為に設計された道路とそれを擁する都市での自動運転が成功しないわけはないので,他の既存都市でその成果を適用できるのか,他の既存都市を走る車にその成果を適用できるのか,疑問に思っています。
 どんな都市になるのかまだ分かりませんが,歩道と車道が完全に分かれ,最低でも道路は二車線で方向別に車線が別れており,実質的な自動車専用道路状態という都市で培った自動運転技術が,果たして既存都市を走る車に役に立つのか?

 このような都市では,多分レベル2程度でも上手く自動運転が働くのでは? 果たしてそれ以上の自動運転にまで進展していくのか?
 知人が住んでいて,いつも車で行く時に悩ましい,笹塚や馬込の裏通りを自動運転で走る車は,多分この新都市に適応した自動運転車技術からは生まれないと思います。

 まあ結局,この新都市の成果を見て,自動運転の参考にするというより都市改造の参考にするという方向でしょう。
 逆に言えば,その程度のことはわかっていますということかもしれませんね。全く新しい都市で自動運転に対応するのは,簡単です。

 ちなみに,笹塚や馬込の中を走るには,今考えられている自動運転,一台一台の車がロボットとして自動運転するのではなく,鉄道のCTCのような仕組み,地区の道路を面として捉えて,そこで全ての車の動きを交通管制センターのようなところで把握して,AIで交通整理するような方法によらなくてはならないと思っています。
 何しろ,曲がりくねった狭い道で,向こうから車が来たらそこで終わってしまうのですから。進行方向に,少なくとも交差できるまでの区間の間に対向車がいないことが担保されていることを認知するシステムがないと,自動運転なんておぼつかないですからね。

(イラストは,フリーイラスト素材サイト「いらすとや」より。)

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