フィンランドのベーシックインカム実験
フィンランドで2017年1月より2年間の予定で行われたベーシックインカム実験。フィンランド政府は2年間以降,つまり2019年以降,実験を延長しない事を決定したようです。
ベーシックインカムは,全ての国民に等しく決まった同じ金額の給付を行い,その分,その他の社会保障を行わないという制度です。
引用した記事によると,実験対象者が失業手当の受給者のみに絞られたことで,BI推進派に失望を与えたという事ですが,誰に支給したとしても2年という期限が決まっている実験であり,2年たった後の生活を考えざるを得ない状況では,通常のBI支給の状況とは条件が違っていて,あまり有効な実験にはならないのではないかと思います。
そもそも与党の公約を実現する為に実施した実験という事かなと・・・。AIの進展で職業が機械に取って代わられ,就労者が減って社会問題になった時に必要となる政策,ベーシックインカム。結局前もって行う実験は失敗し,結局ぶっつけ本番で行わざるを得ない制度ではないかと思います。
(イラストは,フリーイラスト素材サイト,「いらすとや」より。)
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