テレビは滅びてしまうのだろうか?
「やはりテレビは滅びてしまうのだろうか」という記事がネット上にありました。
この記事自体は,テレビの今後に関する,3冊の本の紹介記事です。
しかし最近,こういう記事,つまり「テレビに未来はない」というような,テレビをdisっている記事をよく見かける様になりました。しかしたいていの記事は,様々な機能,様々な面を持つ「テレビ」のどこをdisっているのかよくわからない記事が多いです。
NHKが現在の電波放送と同時に,ネットでも番組を流そうと計画している事を考えると,電波でのテレビ放送ははやり「滅び」の方向に向っていく様な気がしています。テレビが滅びるのではなく,電波放送が滅びるのです。
しかし,災害時,ネットが上手く機能するかどうかは分からない。電波放送とその受信機能は,その時の為に維持する必要があるのだとは思います。一方,ネットというのはそもそも中心となる核がなく,その一部が破壊されても生き残る様に軍事的な必要性から考えられたもので,災害時にも電波放送より生き残り易いのかもしれません。
コンテンツを制作する機能は,電波で配信しようがネットで配信しようが,滅びるわけがありません。アマゾンやhuluやNetflixなどの動画配信サイトが独自に番組を制作する様になった事によって,「テレビ」が滅ぶと言っている記事も見た事がありますが,とんだお笑いぐさでしょう。テレビ局が増えただけの話です。
「テレビ」というのを民放を意識して,「放送を広告費用でまかなう」というビジネスモデル(電波放送であろうがネット放送であろうが)と捉えれば,それは昔からネットにも存在するモデルで,ネットに対して親和性がないとは言えないでしょう。
「テレビ」を広告を含むストリーム配信(電波放送であろうがネット放送であろうが)と考えれば,オンデマンドであるNetflixのような動画配信とは異なるわけですが,音楽配信がその方向に進んでいる事を考えれば,両方(ストリームとオンデマンド)が成り立っていくのだろうと思われます。
「テレビ」をテレビセットモニタと考えれば,滅びるわけはありません。NetflixだってYouTubeだってモニタ上に写っているのですwww。
そう考えれば。現在のテレビが変わるとすれば,電波で配信するのかネットで配信するのかの違いだけのような気がしています。
(写真は,フリー写真素材サイト「足成」より。)
| 固定リンク
コメント