2030年には,人材余剰に?
三菱総研が2030年の労働市場を試算し,現在の人手不足は一転して人材余剰になると発表しました。
この事はAIの研究が進化してきて,ずいぶん前からいわれてきています。現在の職業を考える限り,ガテン系も事務系も,AIの発達で人の労働が広い意味での機械に置き換えられる事は明らかです。しかし,AIのおかげで今は存在しない,あるいは少ししか需要のない仕事が大きな需要を生むという時代になってくる可能性があります。
元の記事でも言及されている様に,「2030年には事務職が120万人、生産職が90万人過剰になる。一方、専門技術職は170万人の不足が予測される」というわけですね。不足が予想されている専門技術職の最たるものは,AIをメインテナンスする技術者でしょう。
単純に過剰と不足を引き算すると,40万人は余剰になるわけですが,おそらくそれで済まないでしょうね。現在たくさん居る事務職・生産職と専門技術職では,労働者の興味のありようというか,文科系と理科系・技術系的な違いがあるでしょうから,事務職がなくなったから専門技術職に就くというわけにはいかないでしょう。単純計算で40万人が余剰という引き算の問題ではなく,専門技術職に就けない人が多くいて,余剰者は40万人どころではなく,専門技術職不足はなかなか解消されないでしょう。
そう考えると,専門技術職は引く手あまたとなって高給取りになり,AIを運用する為にはかなりコストがかかる事も考えられます。→結局,AIに置き換わらなかったりして・・・。
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