オウム松本死刑囚ら,7人が死刑執行
サリン事件当時日比谷にオフィスがあり,いつもならば地下鉄日比谷線で被害に遭う時間でしたが,仕事でたまたま早出をしていて,オフィスで外でたくさんのサイレンの音が鳴っているのを不思議に思っていました。そのうち私を含め,社員の家庭から電話がたくさん入ってきて,それで事件を知りました。初めは,「電話では銀座線と言っている」「いやウチからは日比谷線と聞いた」と混乱気味でした。まさか「地下鉄全線で」とは。
教団での地位,オームが起こした三大事件に対する関与度合いから考えて,まず死刑執行するのはこの人達という選定に間違いはなさそうですが,いまでも麻原死刑囚の憑き物を落とせない人と悔い改めている人の区別はつけてもよかったかもしれない。彼らがなぜインテリであるにもかかわらず麻原死刑囚に憑いていったのかを語らせる為にも。
しかし,当時の小学生がそろそろ中年になろうかという期間にそんな事を明らかにしなかった死刑囚達が,これ以上待っても口を開くとは思えません。実際のところ,むしろ自分でもなぜ松本死刑囚に憑いていったのか分かっていないのだと思います。
松本死刑囚が選挙に出たときの奇妙な唄と教祖のコスプレ軍団の投入,投票しようと思っていた人もためらう様な選挙戦。よくニュースで流される「オウムを金儲け集団だと思いたいだろう」という松本死刑囚の当時の言動。実際のところ,金儲けという世俗的な理由がある集団ならば,それほど不気味ではない。
つまるところ,一般国民と意識がズレまくっていた集団だったのだと思います。そんな集団にしか居場所を設定できなかった人々。それはおそらく,インテリも何も関係ないのでしょうね。
(写真は,アマゾン書店のホームページより。)
| 固定リンク
コメント