中国の発展
SONYのCEOだった出井氏の中国に関するインタビュー記事を読みました。
記事とは直接関係ありませんが・・・,
中国は若い人達の仕事の流動性も半端ないですね。自分のスキルをどんどん売り込んで,仕事を変わっていきます。
私が務めている会社の中国法人なども,「育てたと思ったら別の会社に移っていく」と嘆いていますが,日本流の社内で育てる文化は「終身雇用」を前提としたシステムで,中国ではアメリカでと同じ様に「育った人材を採用する」という時代に入っています。
不完全なインフラや社会システムを逆手に取って,各分野で先進国のシステムを飛び越えて実験的なシステムを実用化しています。
現金を使わないシステムなどもその一つですね。あえて先進システムを使おうと思っているのではなく,現金がまともに通用しがたいという事が先ずあって,「じゃあどうする→ITを使ってなんとかしよう」という発想,いわば中国が様々な分野で先進的なのは必然という事です。
自国ではやっていけないから外国へ出て行った,自国は遅れているから外国へ出て行った。それらの人々が続々自国,中国に可能性を感じて戻ってきています。それも力になっています。
中国リスクは確かに存在します。強大すぎる中国共産党が一つ間違えば全てが台無しになるリスク。そのかわり共産党にさえ認められれば,または関心を持たれなければ,何でも出来るという多様性とスピードを持っています。
そしてもし中国共産党が倒れたとしても,多分全体として経済にはあまり影響を与えないでしょう。国営企業や国と強く結びつい他企業は,一部影響を受けるでしょうが,プレイヤーが変わるだけです。
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