QRコードの話
QRコードを開発したデンソーの原昌宏氏のインタビュー記事がネット上にありました。残念ながら左にリンクを張ったホームページは有料ページで,一般的には初めの部分しかみることができません。
この記事では,QRコードはデンソーが開発した事,それはデンソーの製造工場で従来の一次元のバーコードでは役割不足になった為に開発した事,世界初のQRコードでのECは,NTTと共に開発した日本でのコカコーラの自販機だった事など,開発当時の思い出と共に話されています。
この記事を読むと,QRコードは,利用拡大されるべくしてそうなったということがわかります。
工場で開発されたため,高速で認識できること,工場が設備投資を嫌ったため既存読取機を使用できること,開発者がデンソーであったため,それで商売をしようという気がなく,開発後技術を全てオープンにしたため,開発者も想定していなかった分野にまでQRコード利用が広まったこと,などなど。
店に紙のQRコード置き,それをスマホで読み取るという静的なQRコードは,コードの紙を店頭ですり替える方法で詐欺改竄できることも,確かにそうですがこの記事を読むまで思いつきませんでした。今度やってみよう(冗談ですよ)。
QRコードを使った商売が最初に行われたのが,日本のコカコーラの自販機であったことも知りませんでしたね。
しかしやはりこれだけ広がったのは開発者がデンソーだったことが大きいですね。デンソーとしては自社工場での使用で大きな改善ができたので,開発の元は十分とったということでしょう。それで技術をオープンにして思いもかけない使い方が開発された。これがどこかのベンチャーが開発したのだったら・・・,金儲けに走り,別の方法が発達していたかもしれません。
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