e-スポーツのゲーマーはアスリートか?
ネット上に「“eスポーツ後進国・日本” ゲーマーが”アスリート”と呼ばれない理由」という記事がありました。
記事曰く,「90年代初頭の段階では、日米のゲーム競技の発達はほぼ“パラレル”だった。ところがそれ以降、その道は大きく乖離していくことになる。」「米ではゲームはインターネットで繋がったユーザー同士のコミュニケーションです。これまでメーカーが主宰していたゲーム大会が、ユーザー主導となった。」「ユーザー主導となることで起こったのは、『どうやってトッププレイヤーを選ぶか』『どうコミュニティを盛り上げるか』という、極めてスポーツ的な視点。」「景品表示法のより,『ゲーム大会』では最高でも10万円以上の景品は認めらねい。」「日本のゲーム産業が非常に強いのは、ご存じの通り。一方でeスポーツ業界は弱い。これはアブノーマルな状況だと言える。」
日本で,いわゆるe-スポーツが盛んになる事は,大いにあり得ます。しかし,ゲーマーをアスリートと呼ぶかどうかは微妙ですね。
日本のスポーツは,○○道的なイメージが強すぎますからね。ゲーマーも,自分たちがやっている事がスポーツと思っていないのでは?
むしろ,スポーツと思わない方が,自由でいいと思っている・・・。私だったらそう思います。
考えてみてください。ゲーマーが学校の体育会に属する事が考えられますか?
日本のスポーツのイメージは,体育会ですよ。いつまでも日本のスポーツがそんなイメージならば,ゲーマーはアスリートと呼ばれない事を望むのではないかな?
人類の狩猟生活時代,スポーツも走ること,ジャンプする事,投げる事。泳ぐ事という生活に密着した個人競技の時代でした。農耕時代に入って,球技をはじめとする団体スポーツの時代に入ります。そして産業革命がおこると,今度はモータースポーツの時代が始まります。自動車競走,バイク競走,モーターボート競技。そんな流れからみると,IT時代に入って,ビデオゲームをスポーツとみなしてe-スポーツと呼んで違和感はありません。スポーツの流れからみると,これまでのスポーツも遊びから発展してきたものであり,それはビデオゲームと同じです。これまでのスポーツもゲームと呼びますしね。
しかし欧米ではともかく日本では,モータースポーツあたりからアスリートという感じがなくなってきていますね。まあそれ以前,オリンピックにも入っている馬術競技の騎手もアスリートというイメージではありません。それはおそらく,競技というもののあり方が,日本では上述のようなものだからだろうと思います。したがって,その後に続くe-スポーツを行う人も,アスリートという感覚ではないのですね。
しかし,ゲーマーはアスリートと呼ばれたいですかね? 賞金は多い方がいいし,出場ゲームは多い方がいいでしょうが,呼ばれ方は別にどうでもいいのでは?
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