ビットコイン採掘、世界の大半でもはや採算とれず
最近ビットコインは対既存通貨価値が減って,評判が悪いです。日本のDMMも北陸地方で行っていたマイニングをやめましたね。
この動きは世界的なものらしく,ネット上に「ビットコイン採掘、世界の大半でもはや採算とれず」という記事がありました。
しかしどうなんでしょうね。
ビットコインの対既存通貨がずっと低空飛行してビットコインに人気がなくなり,高額なマイニングができなくなるとマイニングのプレーヤーが減って,専用のコンピュータにより莫大な電力を投入して超高速でマイニングを行う必要がなくなり,通常のPCを使い,マイニングにそれ程の電力も使わなくなるという事が起ります。
さらに,ビットコインのマイニングとは,ハッシュ値の上位ビットに,10分に一度マイニングが成功する様に自動的に決められた数の0が並ぶパターンをいち早く見つける競争です。ビットコインのマイニングに人気がなくなれば,ナンスに関連するこの0並びも自動的に0の数が緩和され,より早く,簡単に,電力を使わずにマイニングが成功する様になります。
つまりビットコインのマイニングは,自然にコストを掛けなくてもできる様になり,つまりマイニングコストは放っておけば自動調整されるという事です。
ビットコインは投機性が減って,ユーザーもスタッフ側(マイナー側)も,現在の,投機や一攫千金を狙うヤクザな人達から,よりまともな人達が係わる様になり,普通に通貨的になっていくのかもしれません。
この動きは,悪い事ではないですよ。
(しかし仮想通貨がブロックチェーンという分散型台帳で今後も運営されていくのかどうか,はなはだ疑問です。ブロックチェーンは,小規模システムでは改竄が可能である事が実証されているし,最近IBMが量子コンピュータを商用化し,そのIBMの製品でブロックチェーンの改竄が可能かどうかはともかくとして,近い将来は確実にブロックチェーン改竄が可能になるでしょう。仮想通貨は集中型あるいは小規模集中型の統合システムでも運用が可能です。ブロックチェーンの,上のようなナンスを発見する仕組みの冗長さとそれによるコスト高はかならず問題になるでしょう。仮想通貨が対既存通貨に対してこれまでの様に高値をつけられない今日,ブロックチェーンは極めて金のかかるシステムになってしまいます。仮想通貨を分散型台帳で運用する利点は,あまりありません。)
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