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2019/02/23

インド初のホテルベンチャーOYOが,賃貸住居で日本進出

House
 インドで生まれ,いまやインド国内350都市で10万以上の客室を展開し,中国でも171都市で8.7万以上の客室を展開しているホテルベンチャーがOYOです。自らホテルを建設するのではなく,設備等の厳しい条件を設け,それに見合って改造されたホテルを予約回転させるプラットフォームという性格のものの様です。
 そのOYOがついに日本に進出するという話は,すでに昨年10月,日経新聞の記事で読んでいました。その時の印象としては,「日本でのホテル事業というのは,うまくいくのだろうか?」というものでした。
 インドでは少し前までは,設備的に外国人が泊まれるレベルのホテルといえば,ハイアットとかメリディアンとか,外国資本の高級ホテル,オベロイなどのインド資本の高級ホテルに限られていたところ,OYOが現れました。
 しかしいってみれば,インドではその設備でそのクラスのホテルがそれまでなかったから拡大できたというところがあるのではないでしょうか。中国ではインドほどではないですが,地方都市ではやはりこのクラスのホテルはあまり快適ではありませんでした。ところが日本では,結構そのクラスのホテルのプレイヤーが多く,それらはそれなりに快適で,しかもネット予約が可能であり,そんな状況でOYOが進出してもかなりしんどいのではないかと思ったのです。
 ところが,OYOの日本進出は,ホテル業ではなくて賃貸住居での進出という事なのです。やはり日本では,ホテルは厳しいという認識なんでしょうか?
 ネット上の記事によると,「OYO LIFEには3つの部屋タイプがあり、マンションタイプ(10万〜15万円)、戸建タイプ( 25万〜45万円 )、シェアハウスタイプ( 4万〜6万円)から希望の部屋タイプを選択できる。」との事です。とりあえず東京23区内を考えているらしく,場所にもよりますが,あまり安くないですね。
 礼金敷金なし,保証人不要というのはかなり魅力的でしょうが,ネットで手続き完了というのは,ホテルなら普通に便利(日本では普通ですよね)ですが,住居をというのは便利と感じるのかどうか。不便でない事は確かですが,そこまで要求があるかどうか,?(ハテナ)だと思います。事故物件でないかどうか,幽霊が出ないかどうか,クローゼットの中に貼ってあるお札はどういう意味か,前の人は数ヶ月で引っ越していないかどうか,なにかと聞きたい事もあるじゃないですか。不動産屋さんは,そこら辺を教えてくれます。
 まあ,聞かなければ知らぬが仏で問題ないのですがね。住居にはホテルとはまた別の「気にしどころ」があり,ネットのみでの手続きでそれが満足させてくれるのでしょうか?
 不動産屋さんのサービスが必要ない住居というのは,ホテル程短期ではないが終の住処にするほど長くは住んでいないというケース,まあ長期の出張などのケースでしょうね。東京23区内では,外国人の長期出張者にうってつけの住居だと思いますが,どのくらいの需要があるのか私は知りません。日本人が普通に賃貸住居を探す程には,多くない様な気がします。要するに,ニッチの香りがする商売という事です。

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