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2019/03/14

シェアリング社会

Shearing いま,正規社員ではなく,臨時社員や派遣社員,時短就業社員の時代。1人の収入は低いが,その代わりに多くの人が就業している時代です。正規社員はなかなか賃金が上昇せず,会社を替わっても以前よりいい待遇での転職が難しいようです。それに対して人手不足も追い風になり,正規以外の就業の賃金は,年々上昇しています。ただもともと低賃金なので,日本の賃金水準といった正規社員を含めた大括りの統計では,あまり賃金上昇が効いてきません。
 特に若者がそのような正規社員でない就業に多く就き,お金を稼げない時代です。老人もそのような就業に就く機会が多くなっていますが,老人には年金があるので,年収を押し上げています。しかし若者は,非正規就業がメインの職業であり,低収入に甘んじているのです。
 シェアリングエコノミーは今様々なところで言われています。車,服,家具,家・・・。そして労働も。
 問題は労働をシェアして空いているはずの個人の時間を別の事に有意義に使わないという事にあります。
 政府は,副業を推奨しています。一方,政府は同一労働同一賃金を推奨しています。これは全く正しいと言えます。同一労働同一賃金なんてできないさという方が多いのですが,正規職員には,企業は給与として支払う金額の3倍のお金をかけているといわれていますから,給与だけ正規社員と同じ待遇にするのは可能な事です。
 しかし,ゆとり世代という世代,ゆとりを政府の狙い通り有効に使った層と有効に使わずに漫然と過ごした層の二分化しているようです。ゆとりを英語学習に使い,それで就活も上手くいったという知人がいます。しかしそうはいっても,当然ゆとりを漫然と過ごしてしまった後者が多いのです。
 単純に言えば,若者の貧困は,結局,シェアリングエコノミーで空いた時間を,政府が狙っている様に副業を持って他で働いているかどうかの結果という事でしょう。シェアリングエコノミーの無駄使いの結果の貧困というわけです。人で不足で仕事はいっぱいある時代です。年齢制限の心配のない若者なら・・・・・。

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