焼け落ちたノートルダム寺院の尖塔の再建について
先日の火事で焼け落ちたノートルダム寺院の尖塔について,4月17日,エドゥアール・フィリップ首相は尖塔の再建デザインを世界中の建築家から公募すると発表しました。
私は当然同じ形に再建するものと思っていましたが,ちょっとびっくりしました。たぶん,再建デザイン案の中には,前と全く同じ形に再建する案も出てくる事でしょうwww。
熊本城は,地震で崩れた石垣の石一つづつを同じ石で同じ位置に再現する程周到に「前と同じ」にこだわって,完成は30年後と言われていますが,それとは逆のやりかたですね。
ノートルダムは2024年のパリオリンピックに再建を間に合わせる為に,熊本のような事をしていられないのだという話もあります。
また熊本城は,現在では城(殿様の住居,軍事的な拠点,地方政治の中心)としての実用的な意味はありませんが,ノートルダムは現在でも教会として実用的に生きています。そこら辺の違いもありますね。
そもそも尖塔は19世紀に付け加えられたもので,上にリンクした記事にもあるように,オリジナルになかったものを,長い時間をかけて再現する必要があるのかという事もあるでしょう。日本でも,今はない江戸城の天守をシンボルとして再現しようという運動がありますが,江戸城の歴史の中で天守のあった時代は長くないので,天守は江戸城には必要ないという事からそれほど運動として広がっていません。まあそれと同じ様なものですかね?
フランスは,中庭にルーブルに不似合いなガラスのピラミッドを造ってしまう国ですからね。まあこういう事もあるでしょうwww。
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