米の関税引き上げを受けて,中国も報復関税を・・・・・
アメリカが中国からの2000億ドルの輸入品の関税を引き上げ,これまで10%だった品目について25%に引き上げました。まあこれはそもそも,2019年に25%に引き上げる事になっていたもので,以前の決定通りに下という事です。一方の中国も,報復のため関税を引き上げると発表しました。6月1日にアメリカからの600億ドルの輸入品に最大25%の関税を上乗せして,アメリカの圧力には屈しない事をアピールしたわけです。
そのため,米国,そして日本の株価は軒並み下落し,ダウ先物は500ドル近い下落,日経平均先物も300円ほど下落し2万1000円割れしています。
現在の日経平均はダウと連動した動きをしていますが,本当に日本とアメリカの経済は,米中対立で連動しているのでしょうか?
以下は最近読んだ地元横浜のニュースです。
「世界最大級のコンテナ輸送船が3年ぶりに横浜港に寄港しました。アメリカと中国の貿易摩擦で日本の港の利用が進み始めています。寄港したのは、世界最大のコンテナ輸送会社、デンマークの「マースク」のコンテナ輸送船で、全長は366メートル、総トン数は14万トンです。横浜港でアメリカからの食品や家畜の餌(えさ)を下ろし、ヨーロッパや中国に向けて自動車部品や電気製品などを積み込みます。アジアの港の中心的機能は釜山や上海などに奪われ、ヨーロッパ向けの大型船を運航する各社は3年前に日本から撤退していました。マースクは横浜への寄港を復活した理由として、アメリカと中国の貿易摩擦が続くなか、安定的に貨物が確保できること、さらに日本とEU(ヨーロッパ連合)の経済連携協定で貿易量の増加が見込めること、荷役のスピードと正確性が群を抜いていることを挙げています。」
米中対立により,日本の一部経済にとって悪くはない事が起こり始めているという事ですね。
その他,中国が手のひら返しの親日外交を行う様になり,自国漁民に対して尖閣に近づくなと命令を出したり,慰安婦問題のシンポジウムを外交部の意向で中止させたり,中国の若者にとって日本カルチャーは密かなあこがれだったのが,大っぴらに日本製品を買ったり読んだり見たりできるようになったなど,変化が現れている様です。
(イラストは,フリーイラスト素材サイト「いらすとや」より。コンテナ船のイメージだそうです。)
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