電話とメール
親戚に,遺産相続問題でその母親と対立していて,母親へ電話もかけなければ,母親からの電話にも出ないという人がいます。その母親はネット環境もなく,ネット経験もなく,メールで娘とやり取りすることはできません。出てくれない,むなしい電話をかけ続けるばかりです。
電話というのは,「かける方の都合で,人の時間を勝手に奪う」と言って,このネット時代になって嫌う人,極力使わない人が多くなりました。
それじゃあメール,ラインなど,ネット経由のテキスト通信の類は? それを考えてみると,メールはその内容がとりあえず相手に届いてしまうんですよね。上の例では,母親がメールをできれば,電話に出てくれないむなしさは少なくとも減じられるでしょう。メールだって読んでくれないかもしれませんが,せめても内容は相手の手元へ送った感はあると思います。
電話は出なければ内容は相手先に届かない。メールは少なくとも相手先の手元には内容が届いている(読んでいるかどうかわかりませんが)。電話は,「かける方の都合で人の時間を勝手に奪う」ものであるのに対して,メールは「送る方の都合で,人の端末(まあ正確に言えばサーバまででしょうが)に勝手に内容が届く」ものというわけです。
だから何?というわけでもないのですが,親戚の状況を見て,そんなことを考えました。
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