表現の不自由展について
連日「暑い」としか口から出てきませんが,皆様どうお過ごしでしょうか?
国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が公開間もなく中止となって,「今回の事態は、日本が『表現の不自由な社会』であると改めて実証した」として撤回と再開を求めるアピールを有識者が出すなどの騒ぎになっています。ガソリンを撒いて火をつけると脅迫した犯人も捕まりました。
表現の不自由展は,脅迫などの横槍が入って中止されるところを含めて展示会でしょう。ことによったら,再開を求めるアピールや脅迫犯人逮捕まで最初から展示として想定されていたかもしれない。
脅迫した犯人も,展示会に参加させられているわけです。
そもそも「表現の不自由展」というのは,これまでの様々な展覧会でクレームが入って途中で撤去された作品を集めた展覧会なわけで,過去同様にクレームが入らないほうがおかしく,主催者側がそれを事前に予想しなかったなどとは考えられません。テレビニュースでは,中止に反対するデモに対して,黒い右翼の車がやってきて街宣する様子も映され,この事で「表現の不自由展が完成した」と感じました。ここまでいってこそ,「表現の不自由展」でしょう。
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