« だから,「nifty mail」は自動的に「迷惑メール」に分類しているんだってば・・・・・ | トップページ | 涼しい »

2019/10/20

武蔵小杉の浸水被害の記事

Flood2 武蔵小杉の浸水被害について,ネット上でいろいろな記事が書かれています。「武蔵小杉 タワマン被災でわかった 災害に強いマンションの条件」という記事がありました。
 この記事の中に次のフレーズがあります。

>基本的にマンション購入の段階で、地下に電気やポンプの設備、機械式駐車場などがある物件は避けたほうがいい。

 水害を見ればその通りですが,地震の際は地下が最も安全。
 関東大震災を大した被害もなく乗り切った,当時からある地下鉄銀座線の例からも,地下の揺れは少なく崩落さえしなければ地下の設備が最も生き延びる可能性が高い事がわかります。
 重い設備を上階に置くことも,地震時の強度を下げる方向にはたらきます。一階に設備を置おいても,今回の浸水は免れなかったでしょう。

 記事では,京都のマンションと比べているが,京都のマンションは川のほとりで,水害が容易に起こるところだった。武蔵小杉の街は多摩川から1km以上離れており,洪水が起こるとは想定していなかった。
 実際,これまで大きな水害は起こりませんでした。

 自治体の作るハザードマップは,従来の10年に一度の水害に加えて,最近100年に一度の水害のマップが発表されています。各地の今回の浸水地域は,この100年に一度のハザードマップが非常によく当てはまっていると言われています。
 気象変動の影響なのか,これが100年に一度ではなく,毎年やってくる時代になりつつあるのかもしれません。
 マンション購入では,マンション1つだけを見るのではなく,むしろ街としての防災機能を見るべき時代なのでしょうね。武蔵小杉だって,二桁の超高層マンションが林立している中で,被害があったのは数棟のみ。
 マンション購入時には,一つ一つの設備を云々するよりも,立地や街としての防災機能を見るべき時代だと思います。しかしこれは個人には難しい。

 私が子供の頃,首都圏で最も浸水の可能性が高かったのは,東京の下町,ゼロメートル地帯でした。そこにもタワーマンションはあるのに今回の台風では無事でした。地域として浸水しなかったからです。地下神殿と言われる貯水・放水施設や遊水池があったからです。危険だと言われた地域では対策がとられていたわけです。
 しかし武蔵小杉や多摩川対岸の田園調布,二子玉川が浸水するとは考えられなかった。安全だったところほど危険な時代になってきた。気候変動のためですね。
 気候変動の時代には,これが地球規模で起こるわけです。これまで住んでいたところが住めなくなる。陸地が海になる。緑の森が砂漠化する。冷たかった海水温度が高くなり,台風が巨大化し巨大なまま日本に来襲する。そんな時代です。

|

« だから,「nifty mail」は自動的に「迷惑メール」に分類しているんだってば・・・・・ | トップページ | 涼しい »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« だから,「nifty mail」は自動的に「迷惑メール」に分類しているんだってば・・・・・ | トップページ | 涼しい »