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2019/11/24

今何を読んでいるか?

Book 最近,読書の記事を長らく載せていませんでした。かと言って推理小説を読んでいないわけではなく,以前紹介した”はやみねかおる”の夢水清志郎シリーズ前12巻や有栖川有栖の国名シリーズなどを読み返していたわけです。新作としては,国名シリーズの「インド倶楽部の謎」「カナダ金貨の謎」を読みました。同じ国名シリーズでも,インドーーは長編,カナダーーは短編集です。
 そして今読んでいるのは,柄刀一の「或るエジプト十字架の謎」です。これは4編を収める中編集ですが,「或るローマ帽子の謎」を読み終わり,2作目の「或るフランス白粉の謎」を読んでいる最中です。この1作目と2作目はコカインがらみというところで関連があります。ひょっとして3作目,4作目の「オランダ靴ーー」と「エジプト十字架ーー」も,関係あるのかもしれません。全体で大きな長編になっていたりして・・・・・。
 さて,まだ1.5作しか読んでいないわけですが,殺害現場の細かい状況が描写され,図版がなければ理解もおぼつかないという作品です(図版は入っています)。カメラマンにして抜群の推理力を持つ南美希風と,彼の恩人の娘にあたるアメリカ人法医学者エリザベス・キッドリッジ,それに彼らの臨場を気にしない有能な刑事達が推理を戦わせ,真相に至る。細かい系本格推理小説です。状況を理解する必要があり,推理が細かく行われるので,読み手もボーっとしていられない。何回も読み直し,小道具の位置を確認し,それでやっと理解できる。
 私は柄刀一を贔屓にしていますが,もう一つ一般的にドッと一般受けがこないのは,作風が細かい系というところにあるのでしょう。

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