アッサム州とメガラヤ州で,インド政府がインターネット封鎖
インド政府が,インド北東部のアッサム州とメガラヤ州でインターネットを遮断したという報道がありました。これは,12月12日に議会を通過した市民権修正法案に対して国民の抗議が拡大するのを防ぐためと言われています。ネット経由で抗議が広がるのを防ぐ措置というわけですね。
この法案は,アフガニスタン,パキスタン,バングラデッシュからのインド市民権取得の道を開くというもので,他国から見ると人道的な法案で結構な話だと思うのですが,対象がイスラム教徒ではないことが条件になっており,それがまずインド国民の抗議の対象となっています。さらに,これらの国々に国境を接しているアッサム州,メガラヤ州では,以前から3つの隣国からの移民に悩まされてきたという歴史があって,それがこの州での抗議活動の原動力となっているわけです。
そこらへん,イギリスのブレグジットと同じ動機があるわけです。イギリスのブレグジットも,EUからの移民の増加に対して反対している国民が,ブレグジットを支持しています。
移民問題(隣国からの移民増加への反対)と宗教問題(イスラム教信者の除外)という,世界中どこででも起こっている問題が,インドでも起こったという事ですね。
アッサム州とメガラヤ州には,20年くらい前になりますが,行ったことがあります。デリーだったかコルカタだったか,そこからアッサム州のゴーハチ空港に降りて,車でメガラヤ州のシロンという州都へ行って数日滞在しました。
その頃からアッサム州は紛争地で,会社から滞在の許可を取るのに苦労して,滞在時間を最小限にしなければならなかった記憶があります。そして,アッサム州では,爆破事件も過去に起こっています。その頃の話は,このブログにも以前書いたことがあります。
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