東野圭吾作品 電子書籍化
書店を守りたいと言う思いから電子書籍化されてこなかった東野圭吾作品が電子書籍化されます。しかし,新型コロナウイルスの感染拡大によって在宅者が増えたこと,書店の相次ぐ休業で書籍の購入も難しくなっていることから,電子書籍化が実現したという事です。
各社一作づつということで,「疾風ロンド」(実業之日本社),「ダイイング・アイ」(光文社),「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(KADOKAWA),「白夜行」(集英社),「プラチナデータ」(幻冬舎),「容疑者Xの献身」(文芸春秋),「流星の絆」(講談社)。
ガリレオシリーズから,直木賞受賞作「容疑者Xの献身」が入っていますが,加賀恭一郎シリーズからは残念ながら電子化なし。最近,映画版「麒麟の翼」をネット配信で見たところなので,加賀恭一郎シリーズも入れて欲しかったです。加賀恭一郎シリーズの講談社からは,「流星の絆」が入っていて,まあそれはそれで仕方ありませんが。
最近電子書籍でしか本を読んでいない私としては,何はともあれ大歓迎です。電子書籍で読むことのできて,読みたい本というのはたくさんあって,どうしてもそちらを先に読んでしまって,紙ベースでしか読めない本を読むのは延び延びとなってしまいます。だから電子書籍端末を手に入れてからは,読みたい読みたいという気持ちはあるものの,東野圭吾や宮部みゆきより,有栖川有栖とか三津田信三,摩耶雄嵩,森博嗣などを読む事になってしまいます。読みたい推理小説は数多く,その多くが電子書籍で提供されているとなると,どうしても紙の本は「後で」ということになってしまう。宮部みゆきさんも,早く作品を電子書籍で提供されることを切に望みます。
紙の本に対する電子書籍のメリットは,以前このブログにも書いたことがありますから,よろしければそちらをごらんください。↓
新型コロナウイルスは,教育のオンライン化促進,医師会が猛反対して実現していなかった初診からのネット診療の実現,買い物の宅配化促進,出前の普及など,色々な事がこれまでと違う事態になってきていて,東野圭吾の電子書籍化もその一つですね。ことによったらコロナ終息後もその状況が残るのではないかとも思います。だって,「コロナ蔓延の頃はそれでできたじゃないの」ということから。
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