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2020/05/24

封鎖なしのスウェーデン,集団免疫には程遠い状況で,首都の抗体率7.3%

Sweden 「封鎖なしのスウェーデン、「集団免疫」には程遠い状況 首都の抗体率7.3%」という記事を読みました。少なくとも,国民の60%以上の感染と抗体生成がなければ,集団免疫を獲得できないというのが通説ですが,スウェーデンはまだとてもそこまでの感染者はいないというわけです。
 日常生活の制限はごく軽微な水準におさえてむしろ感染を図るというスウェーデンの集団免疫政策に対しては,国の内外から批判もありました。しかし記事によると,当局は「集団免疫の獲得を目標にしているわけではない」といっているようですが,じゃあ何を目的にしていたのか不明です。
 まあ,一つの実験ではありますね。
 「抗体ができても,どのくらい免疫効果が持続するのかわからないじゃないか」とか,「そもそも抗体ができれば新型コロナにかからないとは確認されていないじゃないか」とか,「60%の国民が感染したとして,各国の死亡率からいって数万人の死亡者がでるじゃないか」とか,突っ込みどころは色々あります。
 しかし「死亡するのは,手厚い社会保障を享受する老人で,社会保障を支える若者は死亡しない」とか,「医療保険を享受して社会的にも金のかかる基礎疾患のある人が死亡して,健康な人は死亡しない」とか,「貧しい移民が死亡して,富裕な人は死亡しない」とか,「社会的に有益な人はあまり死亡しないのだ」という考えかもしれません。
 世直しコロナ,現代のノアの方舟。恐ろしい考え方ではあります。

 徹底的に検査を行なって徹底的に陽性者を隔離して社会に出さないようにしてコロナの感染を防ぎ,新型コロナ感染を収束させた韓国や中国やドイツとは真逆のやり方と言えるかもしれない。自然に任せ,陽性者を社会に放ち,集団感染に持っていく。社会の中を陽性者で満たして,免疫力のあるものを残し,免疫強者の中でコロナの流行を終息させる。
 成功すれば,流行の第二波,第三波の心配はない。韓国・中国・ドイツでは第二波流行が起きている。陽性者を徹底的に隔離し,社会から切り離し,いわば社会の純血を保ったばかりに・・・。
 うーむ,やっぱり恐ろしい考え方だと思います。

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