シンガポールの卒業大学によるビザ厳格化
シンガポールが自国民の雇用を確保するため,外国人のビザ取得要件を厳しくしているという記事を読みました。駐在員が取得する専門職向けビザ(EP)をとる場合,シンガポールでは国籍や年齢,学歴などに応じて,細かく必要な月給水準を定めているとの事で,シンガポール政府は同国人を優遇する為,その月給基準を今まで以上に厳格化するという記事でした。
出身大学により,第一区分,第二区分,第三区分と別れ,これまで日本の大学では60校以上が第一区分に入っていたのが,これからは東大,京大,東工大だけになり,東北大,大阪大,名古屋大,早慶などの大学は,第二区分以下に降格となるとの事です。これによって,日本からシンガポールへ赴任する事が難しくなり,日本企業に影響が出そうです。
シンガポールが,出身大学によってビザ取得の月給額に差を設けていたという話は,知りませんでした。
出身大学によって,はっきり社会の待遇に差が出てくるこんな顕著な例があるとは,思ってもみませんでした。
日本では,暗黙的な出身大学差別はあったり,口の端に上るとか,結婚時に考慮対象になるとか,就職時の暗黙の大学制限とか,プライベートではあるものの,大上段に振りかぶって明文化された「公式に出身大学で区別しているよ」という事はなかなか見当たりません。まあ,分かりやすい,潔いといえば言えます。
世の中,いろいろな事があるものですね。
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