« 睡眠専用イヤホンが欲しい | トップページ | 「毎日が暴力」高2女子が見た留学先の壮絶実態 »

2020/10/15

正規,非正規,待遇格差問題について,最高裁が初の判断

Regular 10月13日,正規,非正規,待遇格差問題について,最高裁が初の判断を下しました。非正規で働く人たちが正規雇用の人たちと同じ業務をしているのにボーナスや退職金を支給されないのは不当だと訴えていた2件の裁判で,最高裁が判断を示したものです。結局,原告の訴えを退け,不支給が不合理とはいえないと判断しました。
 正規社員はたまたま教育の一環として原告である非正規の人と同じことを行なっているかもしれないが,やがて別の部署へ移っていき,別の仕事を行う様になる。同じ仕事をしているとは言えないということです。
 これは妥当な判決だと思いますよ。
 同じ仕事をしているが,その目的は違うのです。それに,同じ様に見えて,本当に同じ仕事をしているのかどうか,非正規の人には分からない部分もあるものですよ。例えば,責任の持ち方が違うとか。
 よく聞く話は,銀行などの窓口に教育目的で配属された新入の正規社員を,ベテラン非正規社員が,「何倍も給料を貰っていて,私より仕事ができない」などと言うケースがありますが,それと似ていますね。同じことをやっていても,その目的が違うし,会社としてはその正規社員を厚遇する理由があるのです。そこのところは,非正規には分かりません。

 最高裁も,一般的にこの手の訴えを斥けているのではなく,”今回のケースでは”ということではありますが,正規と非正規を比べて,同一の仕事なのに賃金やボーナスに格差があると主張するのは,多くの場合無理筋だと思います。
 厚遇すべき非正規社員は,それなりの待遇改善が進んでいる会社もあります。”一般的に”ではなく,ケース毎に不当かどうか判断を示すというのも,妥当でしょう。
 今回の大阪医科大学のケースでも,アルバイトから契約社員,正規社員への登用試験があり,毎年10名程度がその試験に合格しているそうです。そんな待遇の変更手段もありました。
 また,今回のケースでは,正規社員は非定型の仕事,非正規社員は定型的な仕事を行うという仕事上の違いもあった様で,そもそも”同一の仕事”という主張は無理だった様です。したがって,”同一労働同一賃金について裁判所が一つの判断を示した”というのは,今回の判例では無理だと思われます。

|

« 睡眠専用イヤホンが欲しい | トップページ | 「毎日が暴力」高2女子が見た留学先の壮絶実態 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 睡眠専用イヤホンが欲しい | トップページ | 「毎日が暴力」高2女子が見た留学先の壮絶実態 »