「国立病院にコロナ重症者1人，東大病院に7人」でいいのか

　自民党の塩崎泰久・代議士は自身のメルマガ（1月17日付）で、「法的に厚労大臣が有事の要求ができる国立国際医療研究センターが重症患者をたった一人しか受けていない状態を放置」していると批判しているという記事がありました。医療ガバナンス研究所理事長で医師の上昌広氏も「たとえば総病床数が1217床、医師が940人いる東大病院の重症患者受け入れはたったの7人だという（1月7日現在）。海外では、公的な大規模病院がコロナ患者を集中的に受け入れる体制を取れているのに、日本はそれができていない。」と批判しています。
　一応もっともな様に聞こえるのだが，私はむしろ，コロナ以外の難病を治す力のある病院は，コロナ患者は受け入れるべきではないと思っています。
　勤務する病院でコロナ患者を受け入れる事にして以来，知人の脳外科医は「暇で申し訳ないくらいだ」と言っています。もったいない。コロナばかりが病気ではなく，死亡に至るのはコロナだけではありません。