「ウーバー運転手は従業員」 と英最高裁が判断
英国の最高裁が,「米配車サービス・宅配大手のウーバーの運転手らについて,契約者ではなく従業員として扱われるべきとする判断を示した」というニュースがありました。
「最高裁は下級審での過去3回の判決を支持し、ウーバーの運転手らは従業員であり、休憩や有給休暇、最低賃金の保証があるべきだという、これまでGMBが主張してきた内容に賛同した」ということで,英国では出前請負業は「請負」「個人事業主」では仕事できないことになりました。
これで当然,ウーバー運転手の実入りは減り,利用店がウーバーに支払う費用は増額され,それが利用者に転化されて利用者が払う配達料金は増額されるでしょう。困らないのは,社員化して増加した経費を運転手と利用店→出前利用者に転化できるウーバーだけ。ウーバーにとって費用がかかる事件を起こすような運転手は雇用されない様になり,そんな点でも運転手側が損をする。まあ社会的には,問題運転手が減って結構なことかもしれません。
しかし,日本でのウーバーのライバル「出前館」の運転手は,社員なんですよね。運転手の80%は店側に雇われている人,あとの20%は出前館に雇われている人。そもそも運転手の「請負=個人事業主」という形をとっていない。だから,ケンタッキーの出前を「出前館」に頼むと,配達してくるのはケンタッキーの赤いコスチュームに身を包みケンタッキーのロゴ入りのバイクに乗ってくるケンタッキーの人。
「出前館」はそれでやっていけている。
| 固定リンク
コメント