東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長騒動
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長の発言をめぐる騒動。
森氏は,どうも「男性・女性」という区別に対して極めて敏感というか,「区別」ではなくて「類別」までいき,ハタから見るとそれが「差別」に見えるという構図だと認識しています。
「スポーツを子供の頃からやってきた者というのは,とかくそう成りがちだ」と言っている知人がいます。彼は子供の頃からサッカーをやってきた人物です。
サッカーは女子サッカーもあるが,男女一緒に練習することは極めて稀で,「男女が別」というのは子供の頃から染み付いている。そんな状況の中で大人になり老人になって,三つ子の魂百まで状態になっている。
スポーツをやっているということは,男女の「区別」が普通に行われる世界に居るという事。それが,男女一緒に参画する委員会の様な組織で,自分の気に食わないことが起こり,それが女性起源だと「女だからなあ」という発想になりやすいというわけです。
まあそう言われてみると,そうかなあと思います。
男女一緒にやる,例えば楽器演奏などを子供の頃からやっていると,同じ「男女区別」でも別の発言の仕方になるのでは?という気もしてきます。同じく「女だからな・・・」と言っても,その真実味というか,ふざけて言うのか真面目に言うのかの濃度の違いというか,うまく表現できませんが,そんな事が違ってくるのはわかります。そんな濃度の違いが,公の場で口にするか口にしないかの違いとなって表れるとも言えそうです。
そんな女性差問題に加えて,森氏が川淵氏に密室で次期会長を依頼し,川淵氏がそれを承諾し,森氏に相談役になる事を依頼してしまった。そのプロセスの方がより問題かもしれません。
両者とも80歳台ですが,そこらへんの世代の方の思考方法がよくわかる事例だと思います。世代なのか,この2人だけの問題なのか,どうなんでしょうね。
| 固定リンク
コメント