文春砲 ― NTTは総務省の政務三役(大臣、副大臣、政務官)を退任した政治家にも接待を繰り返す
週刊文春は,NTTは総務省の政務三役(大臣,副大臣,政務官)を退任した政治家にも接待を繰り返し,その数は計15人、延べ41回にのぼると報じました。
文春はどこまでの情報を握っているのでしょうね?
NTTと総務省の接待問題で知りたいのは,これらの接待で双方ともどんな利益があったかです。
利益というのは,金銭的なことではありません。
今回の接待(会食を伴った腹の探り合い)は,通信費が高すぎるという政府の指摘と,その落とし所としてのahamoの誕生をめぐる攻防の中で行われたのだと想像するのですが,ahamoの内容を考えると,どう見てもahamoはNTT docomo内部ではなく子会社を立ち上げた上でその子会社がリリースすると(少なくともNTT側は)想定していたように見えます。
それが結局,政府に押し切られた格好でdocomo内部のサービスとして発表され,例えば回線品質はdocomoと同じなど,ユーザーにとってはメリットがある形になりました。
そう考えたとき,接待は咎められるべきとしても,例えば,接待の結果NTT側に有利な方向で決まったというような感じではなかったと言えるかもしれません。
そういう意味で,報道はそこまで踏み込んでもらいたいわけです。接待の結果,NTT側に有利に働いたのか? 双方にどんな利益があったのか?
「接待の事実がありました。」「あらあら,いけませんね。」で終わるのではなく。
この問題に関する,文春の今後の報道を期待しています。
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