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2021/04/17

アップルカー

Green-apple_20210416095801 アップルがある業界に参入する事で,その業界の様子が画期的に変わるという事をこれまで何回も見てきました。
 アップルが音楽プレーヤー業界に参入したことで,音楽配信が拡大し,音楽を手に入れる方法が劇的に変わった。
 アップルが携帯電話業界に参入した事で,音声通話装置というだけでなくパソコンを持ち歩く文化が広がった。
 それらはアップルが世界で初めて生み出したことではありません。携帯音楽プレーヤーは,iPod以前から中小メーカーが販売していました。携帯電話やスマホにしても,アップルが初めて販売したわけではないのだが,初めから電話だけでなく,パソコンを携帯するという構想があったからアップルが覇者になれました。
 車についても同じだと私は思います。
 車づくりではトヨタをはじめアップルより上手いメーカーがたくさんありますが,アップルが車に参入する事で,新しい使い方が花開く。
 リチウムイオン電池の発明でノーベル賞を受賞した吉野彰先生へのインタビュー記事がネット上にありました(有料記事なので,ここではリンクを張りません。)
 吉野先生の見立てによると,アップルカーは「既に車メーカーが展開していてアップルにとって後手になる個人向けディーラーを展開しなくて済む法人向けとなるだろう」「航続距離を追求する車ではない」「個人所有を前提としないので,万が一充電がなくなってれば,どこからかフル充電した乗り換え用の車がやってくる」「したがって電池の方向性も異なり,これまでのエネルギー密度を重視する航続距離重視型ではなく,密度はいま主流のハイニッケル系の半分以下でもいい」「電池は寿命が長く,密度を重視しない東芝のSCiBのようなものが注目されるだろう」
 また,車のOSにも搭載される顔認証や指紋認証をはじめとするインターフェースはスマホとほぼ同じもので,それはトヨタではなくアップルが得意とするところ。そういう意味で車分野でのアップルの優位性があるという事もおっしゃっていますね。
 まあ,アップルの車への参入は,過去のiPodやiPhoneがそうであったように,後発であったにもかかわらず思いもよらない使い方が広がって,新しい分野が花開くという意味で,楽しみです。

ついでに言うと,日本は製造の時代まではうまくいった。しかしその先,サービス業の時代,人材は安易な発展性のないサービスに多く流れ,IT情報サービスに向かわなかった。
 吉野先生のインタビューを読むと,車輛製造の分野でも,これからはアップルなど情報サービスに秀でた企業が社会の革新を生んでいくことが予想されます。日本も,製造からその先のサービスに進むべきだった。

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