寶登山神社と岩畳
さて,昨日,一昨日は長瀞での食べものについて書きましたが,今日は歩き回った記録です。
歩き回ったといっても,長瀞駅から至近の寶登山神社,そこから駅へ行く途中にある国指定重要文化財の新井家住宅,その裏にある花の里という公園,そして駅の反対側の荒川に沿った岩畳へ行っただけです。
寶登山神社は,秩父夜祭で有名な秩父神社,最近パワースポットとして名高い三峯神社とともに秩父三社の一つで,ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで一つ星を獲得しているそうです。それほど大きな神社ではありませんが,創建は西暦111年といわれています。ここは,写真で紹介しましょう。
(写真をクリックすると拡大します。)
新井家住宅は養蚕農家を移設保存したもので,郷土資料館の中庭にあります。横浜市鶴見区の横溝屋敷に似ているなと思いましたが,屋根が違っていました。横溝屋敷は藁ぶき屋根,新井家住宅は板葺き屋根です。板葺き屋根の住宅はこの地方では普通にあったらしいのですが,今では大変珍しく,貴重な建物になっているそうです。
残念ながら,新井家住宅では写真を撮らなかったので,画像は無しです。
その郷土資料館の裏にあるのが「花の里」という一種の公園で,郷土資料館より低い位置にあります。今は白いアジサイが満開になっていました。ここはハナビシソウという黄色というかオレンジの花が有名ですが,写真のように,もう時期は終わっているようですね。
さて,長瀞駅から8分ほど荒川の方へ行ったところにある岩畳は,結晶片岩という,海底に堆積した火山噴出物と泥や砂が白亜紀(約8000万年前頃)にプレートと共に地下20~30km以上深くに取り込まれ,膨大な圧力が加わってできた岩が荒川の流れによって侵食されてできた河成段丘です。結晶片岩は薄くはがれるような岩で,「ブラタモリ」で紹介されたことがありますから,ご覧になった方もあるでしょう。
本当は,ここから下流に向けて,船による川下りを楽しむ予定でしたが,キャーキャー叫びながら乗っている乗客を見て,「コロナ的にどうなのよ」というわけで,今回はやめにしました。代わりに,川沿いに岩畳の上を歩いて,長瀞駅の一つ上流の駅,上長瀞まで歩く事にしました。
上長瀞迄の間,薄くはがれる結晶片岩の岩道を堪能しました。
ところで,一昨日の記事のかき氷店「阿佐美冷蔵」は,本来は天然氷の製造,卸を行っている会社の様です。寶登山神社の周りにも,また帰りに通った上長瀞駅,御花畑駅,西武秩父駅の周りにもかき氷をやっている喫茶店がたくさんあるわけですが,その喫茶店に出ている氷の旗,かき氷を出す店であることを示す大きく「氷」と書いた旗が,悉く「阿佐美冷蔵」と書いた旗なんですね。つまり秩父の多くの喫茶店は,阿佐美冷蔵の天然氷を使っている店だということです。それならば,普段混んでいる阿佐美冷蔵の2店舗でなくとも,美味しい天然氷のかき氷が食べられるのではないかと思った次第です。
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