スタートアップ企業の独り立ち
ニューヨークタイムズの記事で,米国ではウーバーやエアビーが値上げされるという話が記事になっていました。これらのスタートアップ企業は,初期のベンチャーキャピタリストたちの資金で支えられていた時期が終わり,これが消費者にとって「格安エコノミー」の終わりを意味しているという記事でした。
アーサー・C・クラークのSF小説に"地球幼年期の終わり" という作品がありますが,さしずめ "格安サービス幼年期の終わり" ということですね。
この時期に利益を上げられず,投資家からの資金も底をつき,倒産するベンチャー企業もある中で,そこまでに至っていないスタートアップは,投資家により資金面を支えられていた時期,つまり "幼年期" にサービスを格安にする事で,その存在を知られる様になった,宣伝にはなったでしょう。
しかしここへきて,利用者にとっては,お試し期間の終わりというところですかね。
一方目を日本に向ければ,QRコードを使ったスマートフォン決済が,加盟店の開拓を優先して無料にしてきた決済手数料を今年にも有料化するという話があり,店側が加入をやめるとかやめないとかいうことになっています。まあ,スマホ決済の便利さを知ってしまった消費者としては,「店側がスマホ決済を辞めるなら,別の使える店に行きます」ということになるでしょう。
このQRコード決済の有料化も,「幼年期の終わり」という事ですね。
洋の東西で,その様な動きになっているわけです。
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