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2021/06/18

日本の労働生産性が低いというけれど・・・・・

Working_20210617012001 「平均値から1割以上も低い日本の労働生産性,昔から低いその理由とは」という記事を読みました。
 日本の労働生産性が低いのは,人口が多いせいだと思っています。
 記事のタイトルで言う「昔から」というのがキーワードで,昔というのは明治以降とかそんなレベルではなく,商工業が盛んであった江戸時代,おそらくそのもっと前,織田信長の楽市・楽座の頃から,経済規模の割には人口が多い日本は,おそらく労働生産性が低かったのではないかと思います。
 近代に入ってもなお,職人や農民など生産者が作った商品を,問屋,卸,仲卸など,たくさんの人の手を経て消費者に届けていたわけです。中には商品を手にすることなく,帳票のみを右から左へ移動させるだけで中間マージンを取ったりしていたようです。それで,なんとなく皆が仕事をしているような気になって,生産性が低いまま経済が回っていたわけです。
 その伝統は現在でも受け継がれています。世界と貿易をするようになって,それでは世界と競争できないので,日本の製品は「より品質が良く」,「よりおいしく」,「サービスはより正確に,おもてなしの心を持って」,という世界との差別化を行って,日本のイメージを形作ってきたわけです。
 それもこれも,日本は人口が多く,皆にまがりなりにも仕事を与えて稼ぐためには,一人一人の労働生産性はざっくり言って低くせざるを得ないという事になるのでしょう。労働生産性が高いことは,古来より日本社会では求められておらず,むしろ悪だったのです。いまでいう,一種のワークシェアリングが行われていたと言ってもいいでしょう。

 昨今は,少子化,人口減が悪い事だと捉える人が多いのですが,私は少なくとも「労働」の面から見れば,せめて戦前並みの人口になるべきだと思っています。国内市場的には,人口減は痛手ですが,海外への売り込みや,(コロナから世界が回復したら)インバウンドを期待するしかありません。
 そういう意味では,"労働生産性" と "国内市場維持" は,相反する事なのかもしれません。

 ところがですね,今のまま人口減少が続いても,2100年くらいなんですね,人口が戦前のレベルに戻るのは。結局,日本の歴史の中でも特異な時代であった,戦後,高度経済成長期に人口が爆発しているという事です。
 そんな特異な時代を引きずっている今の人口が適切だと思うべきではありません。

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