マクドナルド化する日本のがん治療?
「マクドナルド化する日本のがん治療、世界から取り残されて破綻寸前」という記事がネット上にありました。癌の標準治療を拒否して,様々な試行錯誤の上,標準でない治療を見つけて回復したジャーナリストの方の記事です。
以前このブログに書いたように,レベル4の癌から標準治療だけで回復した知人がいる私としては,このジャーナリストの癌への向き合い方に必ずしも賛成できません。
大腸癌が肝臓に転移し,余命4ヶ月と言われ,レベル4だった知人は,化学療法と手術の標準治療だけでそこから回復し,既に12年経って,今は全く癌が発見されない状況になっている。知人は今回の記事を読んで「めんどくさい人だね」という感想でした。
知人曰く・・・,
治ろうとしてこんなにもがいたら,悪くなる一方。
ガンというのは「むしろ気の病」で,「公式に会社を休める」とか,「積んどく状態だった本を思いっきり読める」「明日はどの本を読もうか」とか,「療養中の時間を利用してあそこにも行こう,ここにも行こう,心置きなく海外にも行ける」「明日はどこへ行こうか」など,「毎日ワクワクして過ごしていたら,直ってしまった」という事らしいのですね。
多分,癌になって,知人のように過ごすことができない人が多く,記事のように "もがく" 人の方が多いのでしょうが,決してこの記事の筆者の "もがき" が推奨できるものではないように思いました。
また,マクドナルドのように簡単に治療のメニューを選べるからこそ,知人のように淡々と過ごして,「気の病」である癌を克服できるのだろうとも思っています。
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