シルクロードの終点は,八王子鼻?
先日,辺見じゅん著「呪われたシルクロード」に描かれた「八王子と横浜を結ぶ絹の道」の終点,横浜の十二天を紹介しました。
「呪われたシルクロード」には,十二天社が日本開国前の生糸密貿易の舞台だったと書かれているのですが,さらに横浜本牧の八王子鼻という場所についても書かれており,絹の道の終点がこの八王子鼻だとも書いてあるのです。ここら辺,ちょっと「呪われたシルクロード」という本の混乱しているところです。初め私は,十二天と八王子鼻は同じ所なのではないかと錯覚していました。実際には,この二つは別の場所で,外国船との密貿易はどちらでも行われていたという事なのでしょう。八王子からの絹の道の終点が八王子鼻だというのも,なんだか十二天社だというより首尾一貫していて面白いですね。
先日書いたこのブログの記事のように十二天の場所には行ってきたので,八王子鼻にも行こうと思ったのですが,あいにくその日は雨降りで断念しました。
八王子鼻は,八王子権現社のある岬である事からそう呼ばれていました。今では,八王子権現社は十二天社同様,本牧神社に合祀されています。もとの八王子権現社の場所は,普通の住宅になってしまっているようです。しかし,その参道であった階段の麓に,有志の方々が建てた石碑が残っているそうです。それによって,八王子鼻の位置はわかります。
この写真はGoogleマップのstreet viewから借りたものです。写真中央の階段脇の四角い石碑が八王子権現の石碑です。八王子権現については,「はまれぽ」のサイトをご覧ください。神社はこの階段を上がって左側にあったらしいですね。
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