八王子鼻へいってきました
先日,辺見じゅん著「呪われたシルク・ロード」に示されていた,八王子から横浜までのシルクロードの終点と言われる横浜本牧の八王子権現の事をこのブログに書きました。先日の記事の時はここへ行くことなく,GoogleMapのStreetViewの写真でお茶を濁したのですが,今回はこの八王子鼻へ行ってきました(鼻というのは,岬という意味です)。横浜本牧の十二天社付近と同様,横浜港開講前に外国船と生糸を密貿易した舞台です。
上の写真は,前の記事にも示した八王子権現社の参道である階段脇の石碑のアップです(写真をクリックすれば拡大します。Cocologの仕様で,拡大しないとクリアに見えないようです)。文字はあまり読めないと思いますが,要するにこの崖上に「お八王子様」という海の安全と漁を願う人々の信仰を集めた八王子権現社があったという事が書かれています。現在では,八王子権現社は本牧神社に合祀されているということも書かれています。
さて次の写真の場所,その階段を上がって左側の崖上の家,この写真の家の辺りに神社があったようです。その脇の参道である階段を上から下へ向かって撮ったのがその次の写真です。この階段を降りた左側に上の写真の石碑があります。
次の写真は,階段を降りた右側の崖の様子です。この崖下は,その昔,八王子権現社があった頃は海だったはずで,現在ではすっかり沖合まで埋め立てられて陸地が広がっています。
さて,階段を降りて当時の海の方へ歩くと,三角形の公園があります(次の写真)。本牧元町東公園という公園ですが,八王子権現があった時代には,八王子鼻の崖下の砂地だったところだそうです。崖下が砂地だったのは,この公園のあたりだけだったとの事です。その公園の辺りに現在では本牧車庫前という横浜市営バスの停留所があります(もちろん車庫もあります)。その停留所から先程の八王子鼻の崖を撮ったのが最後の写真です。結構な高さの崖である事がわかると思います。
八王子権現社の場所は,十二天社と違って,シルクロード当時の趣はあまり感じられません。権現社があった印は,唯一石碑の存在だけになってしまいました。
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