今回の衆院選の世論調査

朝日新聞の世論調査は,自民党は251〜279,立民は94〜120,一方,朝日新聞と同じ日に行われた別の社の世論調査は,自民党が218〜246,立民は126〜151という数字になっていたのです。これは,世論調査手法の違いだと言われています。朝日新聞は大幅にインターネット調査を取り入れたもので,他社は従来からの電話による調査だったそうです。
選挙結果が出てみれば,自民261,立民96と,結局のところ,ネット調査を大幅に取り入れた朝日の調査がまさに正鵠を得ていたわけです。
結果を見た上での後付けの理屈といわれるかもしれませんが,電話よりネットの方がより政治に関心のある人が回答する,より時間をかけて考慮して回答するという事が考えられ,より正確な世論がわかるのではないかとも考えられると思います。電話がかかってきたら,「興味ありません」と電話を切るより、特に政治に関心のなくても適当にテレビで聞き齧った優勢なほうを回答してしまう方が心理的に楽です。一方,ネットでは簡単に質問を無視して回答しない事ができるわけです。耳で質問を聞くより設問を読んで回答を考えるのは面倒なことで,あえてそれをやろうという人は,その問題に関心のある人でしょう。
次回の世論調査からは,各社ネット調査になだれ込むのではないかと思います。多分,ネット調査の方が費用が少なくて済むのではないかと思うし,より正確に世論を調査しやすいということになれば・・・。
| 固定リンク
コメント