マスターカードがデジタル資産プラットフォームと提携して,暗号通貨に対応へ
「マスターカードが,デジタル資産プラットフォームと提携して,暗号通貨に対応へ」というニュースがはいってきました。デジタル資産プラットフォームというのは,要するに法定通貨と暗号通貨の両替を行う両替商の事です。
この場合,暗号通貨を両替商で法定通貨に変換してからマスターカード提携店で使うわけで,提携店にしてみれば法定通貨で商品が購入されたという状態です。暗号通貨経済圏ができるわけではありません。
それでも暗号通貨が高い時に迅速に購入できるのは,暗号通貨を持っている投機筋には便利かもしれません。
でも,暗号通貨の本質が変わるわけでもありません。
このような暗号通貨の流通方法が広がるというニュースが現れた場合,かつては手放しで「暗号通貨が実社会で評価されてきた」などと両手を上げてバンザイみたいなコメントがネット上で流れていました。例えば,家電量販店が今回のマスターカードと同じく,一旦暗号通貨両替商を通してビットコインを受け入れるというニュースが過去に流れた時,そんなコメントがネット上を駆け回りました。
しかし今回は,流石にそんな楽天的な反応はネット上でも少数派になったようですね。実質的には,犯罪の儲けを暗号通貨で支払われた犯罪集団以外には,この仕組みの利用者は少ないのではないかと思います。
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