国民に不評な中国のゼロコロナ隔離政策
中国では,ゼロコロナ政策ということで,上海をはじめいくつかの都市では自宅でのロックダウンが行われ,陽性者は施設に隔離されるという隔離政策が実施されています。それに対して市民からの反発が強くなっている様です。いささか安っぽい記事ですが,日本のネット上でもその様子は報じられています。
しかし,市民全員を絨毯爆撃の様にPCR検査した上海のデータで見れば,陽性者の96%は無症状だと言う。つまり,放っておけば世の中には無症状の陽性者が普通にうろちょろしている状態になっているわけです。しかもその無自覚な陽性者は,他人に新型コロナを感染させることができる。それが分かってしまえば,当局としてはロックダウンせざるを得ないだろう。当局の気持ちもわからないではないですね。
中国製ワクチンの効きが悪い事もあって,感染者が街に出て,弱者(高齢者,基礎疾患保持者,デブ,喫煙者,大酒飲み)に感染させて重症となり医療を逼迫させる事も起こります。その医療にも自信がなければ,ロックダウンせざるを得ないでしょう。
私は,中国としては,結構実際的には論理的な対応をしていると思っています。ただ論理的すぎて,人心のことを考えていないとはいえそうです。
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